2008年9月29日月曜日

OsiriX

医療用画像ファイル(DICOMファイル)のメタデータ部分が壊れているにも関わらず、エラー表示なしに画像が見えてしまうトラブルがありました。OsiriXというソフトウェアのおかげでこの問題を発見できました。

DICOMファイルのCDに入っている下記のWindows用ビューワーはファイルが壊れていてもエラーを出さずに画像を表示します。専用アプリケーションとコンピュータの専門知識を持たない医者であれば、壊れたデータをもとに診断する可能性が心配されます。

ファイル名:MiniRADMAX.exe
コメント: Pacs View 1.01
スペシャル ビルド情報: eWorkRoom
ファイルバージョン: 1.0.0.1
プライベート ビルド情報: WQ
会社名: Anyuan Corporation
言語: English (United States)
商標: --
正式ファイル名: Pacs EXE
製品バージョン: 1.0.0.1
製品名: Pacs
内部名: Pacs view

また、GraphicConverterやBrainsightというQuickLookプラグインもエラーなしで、不良のDICOMファイルを表示してしまいます。問題のあるソフトウェアのバージョンは以下の通りです。

GraphicConverter 4.9.2(これは旧版で、最新版は不明)
Brainsight 1.0.1

今回の問題ではOsiriXというソフトウェアだけが、DICOMファイルに不良があると画像を表示せず、以下のようなグレーの階調画像を表示しました。


また、OsiriXのMailing Listに参加している技術者による解析により、メタデータ部分が壊れていることが分かりました。病院に詳細な情報と共に問い合わせたところ、病院はミスの可能性を認めて正常なファイルを送ってくれました。

患者情報も入っているメタデータ部分が壊れているのに、エラーなしで表示するアプリケーションには人命に関わる可能性があり、要注意です。

1 件のコメント:

Mark Ace さんのコメント...

thank you...
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