2014年5月7日水曜日

手乗りMars Exploration Rover

NASAはスマートフォンとタブレット用にいろいろなAppを提供しています。
NASA Apps for Smartphones and Tablets | NASA

その中の一つSpacecraft 3Dはプラモデルを見ているようで楽しいです。
Spacecraft 3D on the App Store on iTunes
Spacecraft 3DはMars Exploration Roverや衛星のプラモデルを手元に置いているような感覚で眺められるAppです。周囲から眺められるだけでなく、Mars Exploration Roverではソーラパネルやアームなどが動きます。解説ではAugmented Reality (AR)と呼んでいます。昔の話しですが、1991年にAppleはさまざまな新製品と共にQuickTime VRを紹介しサンフランシスコの橋脚のてっぺんから周囲をみ渡した風景で会場を沸かせました。初めて見たときには、その時に似たような感覚を覚えました。

Spacecraft 3Dを楽しむには、iPadなどのiOS装置とプリンタが必要です。Spacecraft 3Dを起動すると三つのボタンが表示されます。表示された三つのボタンから[Get Marker]ボタンをタップして、NASAのサイトにあるPDFファイルをダウンロードします。iOS装置から直接印刷できない場合は[Email Maker]ボタンで印刷できるPCにメールでURLを送ります。印刷できる場合は[Download Marker]ボタンをタップするとSafariが起動してPDFを表示しますので印刷します。
次にSpacecraft 3Dの[SELECT SPACECRAFT]ボタンをタップします。好みの宇宙機を選択し、3Dデータをダウンロードします。ダウンロードが終了するとカメラに切り替わりますので、先のプリントアウトにカメラを向けると・・・その上に宇宙機が表示されます。iOS装置を持ったままプリントアウトの周辺を回ったり上からみたり、近づいて細部を見たりといろいろ楽しめます。Mars Exploration Roverではソーラパネルやアームなどが動きます。

さて、ここでお立ち会い!(笑)印刷物だけでなくMacやPCのモニタ、iOSなどのタブレット端末に表示したPDFファイルでも3D映像を表示できます。iOS装置であれば、Safariで印刷せずにiBooks.appなどPDFを表示できるAppに保存します。もちろんSafariでPDFを表示したままでも利用できます。・・・で、iPod touchでPDFファイルを表示させて手の上にのせ、iPadからMars Exploration Roverを見たのがこの写真で・・・手乗りMars Exploration Rover(大笑)
またまた、昔話ですが…プロセッサの能力とプログラミング技術の向上で、リアルタイムの3Dレンダリングができるようになったときには驚きましたが、iOS装置のARMプロセッサにそれだけの処理能力があって、しかも電池で動いて持ち歩けるというのは隔世の感があります。