FontForgeの古いマニュアルであれば日本語版があります。ユーザインターフェースが代わっていますが、日本語のフォントを作るだけなら推測しながら利用できると思います。
しかし、新しい合字や字詰めなどの機能が必要な場合には英語の資料を読むしかないようです。ただし、本家の英文資料も新しい合字や字詰め、とくにlookupの機能に関しては暫定版の感がぬぐいきれません。
さて、新しい資料「Design With FontForge」を作る作業も進んでいるようです。
http://designwithfontforge.com
この"Design With FontForge"のソースは他のFontForge関連のソースと共にGitHubに置かれています。https://github.com/fontforge
執筆作業は継続されているようですが、readme.mdに書かれたローカルでこの資料を読む方法が少し古くなっていました。
資料はMarkdownと言う軽量マークアップ言語で書かれています。Markdownで書かれた「Design With FontForge」のソースは以下にあり、ページにある[Download ZIP]ボタンを押せば入手できます。
https://github.com/fontforge/designwithfontforge.com
ダウンロードし解凍したMarkdownのファイルは好みの場所に置くことができます。MarkdownをHTMLに変換してローカルのWebサーバ経由で読めるようにするツールがJekyllで、Rubyで書かれています。Terminal.appでJekyllのインストールする命令はこの資料に書かれている通りです。
sudo gem install jekyllしかし、Mac OS X MavericksではRDiscountパーサーのインストールも必要でした。
sudo gem install rdiscount次に、Terminal.appのディレクトリを「Design With FontForge」のソースファイルを置いた場所に移動して、Jekyllのサーバ起動するのですが、その引数が変更されています。
jekyll serve以上の命令の後で、Webブラウザで以下のURLでサーバに移動すると、「Design With FontForge」をローカルで読めます。
http://localhost:4000/
・・・とここまで、サイトに書かれている内容を実行したのですが、資料を読むだけのために毎回々々サーバを起動して.mdファイルを変換するのは面倒です。Markdownから変換済みのファイルがどこかにあるはずと思って調べてみると、「-site」というディレクトリが生成されて、その中に変換されたhtmlファイルが入っていました。
調べてみると以下の二カ所を修正すれば、図も含めて表示できました。修正はBBEditなどのエディタを使って一括変換ですみます。ただし、一部の図は本家のWebサイトでも用意されていないようです。
- _site/en-US/の下にあるhtmlファイル内の全ての「href="/」を「href="../」に置きかえる。
- _site/index.htmlを以下のように戦闘のスラッシュを消す。
- window.location.href = "/en-US/index.html"
- window.location.href = "en-US/index.html"