2007年6月4日月曜日

プロジェクト管理ツール その3

前回、前々回とMac OS Xのプロジェクト管理ツールに関して書きましたが、今回がその最後です。ここではバイナリで配布されているSubversionの紹介と、自分でソースコードからコンパイルする方法を紹介します。

まず、以下のURLはSubversionのソースコードを配布しているサイトですが、バイナリ・ファイルを配布しているサイトも紹介されています。

Subversion: Subversion Packages

ここでは、三カ所が紹介されています。一つはFinkを使用してビルドしたファイルを配布しているサイトで前回に紹介したDarwinPortsと同じ方向性で作成したものをバイナリで配布しているようです。残る二つは以下の通りです。

Metissian - Projects - Mac OS X Packages - Subversion
残念ながら、開発が2006年4月3日の版1.3.1で止まっています。

open collabnet
こちらの方はSubversion 1.4.3で最新版と考えて良さそうです。

さて、Mac OS XはUNIXだと言われていますし、実際に漢字コード変換ツールのnkfなどは修正なしでmakeできます。そこでSubversionも可能かもしれないと考え試しました。以下の方法で実行しましたが、今のところ動いているようです。

まず、Subversionのソースコードは以下のURLからダウンロードできますが、見つからない場合には上流から探してください。

subversion: ドキュメント & ファイル: Source code

私が試したのはsubversion-1.4.3.tar.bz2という名前のファイルです。ファイルをディスクトップにダウンロードしてダブルクリックで伸張します。あとは以下の命令を順に入力するだけです。

$ cd ~/Desktop/subversion-1.4.3/
$ ./configure
$ make
$ sudo make install

例によって、大量のコメントがターミナルの画面を流れますが、エラーなどで中断されることなく終わりました。

後は、前回に設定した「サブバージョンツールパス」を「/usr/local/bin/svn」に戻せばDarwinPortsと同じように動きます。日本語の扱いに関しても同じように文字化けします(笑)

まだ、詳しく試験していませんが、動いているように見えます。もし、問題を見つけた人はコメントください。

・・・と書いたところでMacBook Pro Intel Core Duo版で試すと./configureでエラーが出ました(苦笑)

まだ、原因不明ですがDarwinPortsを使った方がよいかもしれません。Subversionだけでなく他のツールを使うことも考えている人には良いと思います。とくに、rubyのようにいろいろと依存関係のあるものを使うときには便利そうです。

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