あまり知られていないし、使われてもいない機能に「アプリケーション名 > サービス」メニューがあります。
たとえば「URL を開く」という命令があり、自分で書いたり貼り付けたりしたURLを確認したい時に利用できます。しかし、たくさんのアプリケーションが色々なサービスを提供したために、項目数が多すぎて「URL を開く」を選択するのは面倒で不便です。また、ショートカットが設定されたメニューがあるのに、「URL を開く」にはショートカットが設定されていません。
そこで、このメニューにショートカットを設定する方法を紹介します。
以下のアプリケーションを見つけてください。
/System/Library/CoreServices/SystemUIServer
日本語表記では
/システム/ライブラリ/CoreServices/SystemUIServer
この「SystemUIServer」をctrlキーを押しながらクリックし、ポップアップメニューから「パッケージの内容を表示」を選択します。「Contents」フォルダが表示さますので、そのなかの「Info.plist」と言う名前のファイルを「テキストエディタ」で開きます。以下のように書かれている場所を探します。
<key>NSServices</key>
<array>
<dict>
<key>NSMenuItem</key>
<dict>
<key>default</key>
<string>Open URL</string>
</dict>
<key>NSMessage</key>
<string>openURL</string>
<key>NSPortName</key>
<string>SystemUIServer</string>
<key>NSSendTypes</key>
<array>
<string>NSURLPboardType</string>
<string>NSStringPboardType</string>
</array>
</dict>
</array>
上記を以下のように項目を追加して保存します。
<key>NSServices</key>
<array>
<dict>
<key>NSKeyEquivalent</key> <-追加
<dict> <-追加
<key>default</key> <-追加
<string>W</string> <-追加
</dict> <-追加
<key>NSMenuItem</key>
<dict>
<key>default</key>
<string>Open URL</string>
</dict>
<key>NSMessage</key>
<string>openURL</string>
<key>NSPortName</key>
<string>SystemUIServer</string>
<key>NSSendTypes</key>
<array>
<string>NSURLPboardType</string>
<string>NSStringPboardType</string>
</array>
</dict>
</array>
以上の変更が終われば、再起動します。
「アプリケーション名 > サービス」メニューをみると、「URL を開く」の右にシフト+コマンド+Wのアイコン表示がでます。「スティッキーズ」を開いてURLを入れて「シフト+コマンド+W」を押すと、Webブラウザが起動してURLを表示します。
ただし、「テキストエディタ」では「シフト+コマンド+W」のショートカットは「ページサイズで表示」に割り当てられています。この場合にはアプリケーションのショートカット・キーが優先されます。「テキストエディタ」で使いたい人は<string>W</string> の「W」を他の文字に代えてください。
この方法は「サービス」メニューに表示されている他のアプリケーションにも応用できます。また、「サービス」メニューを表示できる全てのアプリケーションで共通して利用できるショートカットなので、System 9以前と似たような使い方ができるのが嬉しいです。
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