JICAの派遣先ではコンピュータの修理も授業に取り入れました。
カンボジアなど発展途上国で専門的にコンピュータを使うには、簡単な修理の知識は必須です。そこで、授業で教えるためにJICAを始めさまざまな組織や、会社、学校、そして個人から修理品を預かりました。その2年間の修理でプノンペンでの故障傾向が分かりました。
プノンペンでコンピュータを使うには以下の三つに注意してください。
1.ホコリ
2.虫やヤモリ
3.電源
プノンペンはメコン川が運んだ砂の上にあります。この砂は粒子が細かいため宙に舞いやすく、どこにでも舞い込んできます。当然、コンピュータの中にも入ります。ディスクトップPCはもちろん、比較的密閉度の高いノートPCでも入ります。
室内に置いたディスクトップPCは1年で内部が黄色くなります。CDドライブや冷却ファンなどのメカの隙間にも入り込み、動かなくしてしまいます。CDやDVDドライブは2年ほどで使えなくなります。
冷却ファンが止まると内部が高温になります。また、プロセッサなどについている金属でできた放熱フィンにも付着して、放熱できなくなりプロセッサが高温になります。プロセッサなどのICチップが高温になると、ICチップが誤動作し始めます。誤動作している状態で使い続けると、さらに高温になってICチップが壊れます。最短の場合、3年ほどで故障しますが、メインボードやプロセッサの交換は高額です。また、交換する部品がないために修理できない場合もあります。特にノートPCの交換部品の入手は難しいです。
2の虫やトカゲ、3の電源は項目を改めて書きましょう。
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