昨年2006年の半ば頃からGoogle Mapがカンボジアの航空写真を更新しました。プノンペンの航空写真は一軒一軒を見分けることができるほど詳細な写真になりました。
そこで、プノンペンの街を案内します。まずは、カンボジアはここです。
カンボジア
中央の水色の部分がトンレサップ湖と言って、この北岸にアンコールワットがあるシェムリアップという街があります。このカンボジアを航空写真でみるとこんな感じになります。
カンボジア航空写真
有名なアンコールワット遺跡群はここです。
アンコールワット遺跡群
中央の大きな正方形がアンコールトムで、その南の小さい方の正方形がアンコールワットです。西側にある長方形は灌漑用の人工池です。
ここでアンコールワット遺跡を一つ一つ回り始めるときりがなくなるので、ドンと南に下ってここがプノンペンです。
プノンペン
右を流れているのがメコン川とその支流です。上に黒く見えている大きな三角はコック湖(バンコック)といいます。さらに、その北西にある半円と放射型に延びている線は新規に開拓している地域です。
コック湖(バンコック)
中央から少し西にある四角の中にある楕円形はオリンピック・スタジアムと呼ばれている競技場です。
オリンピック・スタジアム
北に掛かっている橋は日本の寄付で建設されましたが、そのことを知っているカンボジア人は少なく、この橋を日本橋と呼んでいるのは日本人だけでそれも少数派で、通称はチョルイチャンバー橋と言います。この橋を通る道はアンコールワットの街であるシェムリアップに通じています。
チョルイチャンバー橋
ちなみに、この橋とは別にプノンペンから北東にあるコンポンチャムという街には「きずな橋」という大きな橋も日本政府は建設しています。
さて、チョルイチャンバー橋の南に小さな小山があります。
ワット・プノム
ここがプノンペンの地名の由来となったペンおばさんが奉納したお寺ワット・プノムがあります。プノム(プノン)とは小山の意味でペンは人名です。ワット・プノムのワットはお寺という意味なので直訳すると「山寺」となります。ここではゾウに乗って一周することができます。ただし、ここには夫婦といえども男女のペアで行ってはいけません。ここの神様が女性で嫉妬して別れさせるそうです(笑)
ワット・プノムから南南東に2km程行ったメコン川沿いに王宮があり見学できます。プノンペンにいる高校生は授業で見学します。
王宮
また、王宮の北西には国立博物館もあります。ここには日本に輸出した陶器が展示されています。日本の収集家が寄贈したそうです。
国立博物館
王宮から西の川沿いは夕刻ともなると地元の人だけでなく外国人も含めてたくさんの人が夕涼みに来ます。また、11月には水祭りのボートレースもここで開催されます。この川沿いを南に下ったところに遊園地があって毎晩とてもにぎわっています。
遊園地
ここには、むき出しになった車やトラクターのエンジンで観覧車やメリーゴーラウンドなどを回しています。なにせ、作りが荒いので日本人にはかなりスリルがあります。さて、王宮から北北西の方向にこのような建物があります。
プサー・タマイ
ここはセントラル・マーケット(プサー・タマイ)というドーム型の市場で、テレビなどで見るシルクロードの市場を思わせます。ちなみに、プサー・タマイの南にある白い四角の角に青いドームがある建物はソリア・マーケットと言ってプノンペンのファッション・リーダ達が集まるビルです。このビルのさらに西を走る大通りがモニボン通りと言いプノンペンの商業をささえるバックボーンです。この道を南に下るとこんな所に出ます。
アパート兼ホテル
モニボン通りの東にみえるチョット複雑な屋根の建物がCity Villaというアパート兼ホテルで、私が2年間お世話になったところです。ちなみに私が赴任中の真っ昼間にこの東の道で銃による殺人がありました。また、西にはクメール・ルージュ時代に収容所として利用され、現在は記念館となっている建物ツールスレイがあります。
ツールスレイ
さて、モニボン通りをさらに南に下るとJICAのカンボジア事務所があります。少々分かりにくいのですが、中央のうす茶色の屋根がJICAカンボジア事務所でその隣に青い屋根が三つ見えます。
JICAカンボジア事務所
さらに南に下るとこのような建物があります。
高級ディスコ
この建物は私が赴任した2004年以降に建築が始まったもので、この写真がとても新しいものだと言うことが分かります。ちなみにこの建物は観光客と金持ち向けの高級ディスコです。
さらに、さらに南に下り、大学と高校を超えると、私が派遣されて2年間お手伝いした日本カンボジア友好技術訓練学校があります。
日本カンボジア友好技術訓練学校
道沿いの赤茶色の屋根が紙の倉庫と製本工場、その東の薄い茶色の南北に長い屋根が印刷工場とDTPルームです。南の薄い茶色の建物がコンピュータ教室と事務所、そして縫製部がある建物で、私の事務所はこの建物の2階にありました。
この訓練学校は通称サラ ボン トラバエッと呼ばれていて、小さいですが縫製部のお店もあります。こんな服が欲しいと写真を持って行くと一週間から二週間ほどで作ってくれます。布製の小物入れも作っています。私はシルクのシャツを縫ってもらいました。木製の子供のおもちゃなども置いていますので、プノンペンにお越しの際には是非お立ち寄りください。
また、プノンペンで印刷を考えられている方にもお勧めします。なかなか良い印刷をしますが、お勧めなのが製本です。背表紙のちゃんとついた本を全て手作りで注文できます。日本人の印刷専門家が見て、日本でここまでできるところは少なくなったと言っていました。
・・・と言うことで苦連学校の宣伝で終わったカンボジアツアーでした(笑)
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