2007年7月1日日曜日

演劇少年団

2005年の元旦にプノンペン北部にあるオッドン山に行きました。以前にFan Kidsで紹介した山ですが、今度は演劇少年団を見つけました。

オッドン山の麓にはヤシの葉などで葺いた屋根だけの掘っ立て小屋がたくさんあり、その下に置いた桟敷で食事をしたりハンモックで昼寝をしたりできます。その桟敷に小学生ぐらいの少年が4人ほどでやってきます。顔には炭で歌舞伎のような隈取りを塗っています。かれらは歌を聴かないかと桟敷を一つ一つ尋ねて回ります。いわゆる門付けというやつです。

交渉が成立すると何やら歌い始め、歌に合わせて寸劇をします。これが異常にウケていています。クメール人は老若男女を問わずみんな声を上げて笑っています。女性などは笑いすぎて腹を抱えて桟敷で突っ伏していて、妊婦などは大丈夫かと心配になるほど笑っています。ウケがよいと、ご祝儀が出ます。ご祝儀が出ると芸に勢いが付いてさらにウケるようになります。もちろん、私には何を言っているのかサッパリ分かりませんが、みんなが腹を抱えて笑っているので、それを見ている私もおかしくなります。もちろん、ご祝儀を弾みました。

一通りネタが終わると、客の目の前でご祝儀の山分けが始まります。年長で一番活躍していた少年が、お金を取りまとめて一人一人に渡しています。

ところで、オッドン山の麓にはいろいろな露店が並んでいます。露店と言ってもムシロを敷いて売っているのはよい方で、天秤棒の籠を地面に並べただけの行商も多くいます。そんな店の中になつかしい飴細工もあります。私は何十年も前の小学校時代に見たきりでしたが、オッドン山で久しぶりに見ました。自転車の荷台に飴細工の道具を一式積んで子供相手に売っています。

オッドン山に遊びに来ている子供だけでなく、仕事をしている子供達も一緒になってみています。思い切ったようにお金を出して、飴細工を買っている子供がいます。きっと、売り上げが良かったのでしょう。

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